違和感を感じた項目

さきほど挙げた、

  • プログラミングのセオリーとしては理解できるが、物語創成を目的とするTRPGのセオリーとしては納得できない項目

がこれにあたります。いくつか拾いますと、

  • 行動宣言の再利用
    • 頻繁に、行動宣言の再利用を助けることを目的として、行動宣言を簡素化・減量することが推奨されます。ですが、世界観・キャラクター性を掘り下げることを楽しみたい場合において、簡素化・減量を積極的には励行したくありません(5w1hなど「読みやすい作文」のテクニックが守られているならば、ですが)。行動宣言って、再利用することはあるんでしょうか?
  • 複数の処理の連なりに名前を付け、以降の記述を省略する
    • 略名はプレイグループ内全員の合意が必要、プレイヤーの独断で実行するのは危険に感じました。また、描写粒度のコントロールを指すのであれば、それは卓で「物語をどう楽しみたいか」に直結する話で、粒度を荒くすることだけが推奨されることには違和感を感じます。

それぞれのプリンシプルがターゲットとする状況は何か?

プリンシプルというものは汎用的なものだから、具体的な状況を明記することで適用範囲を制限することはしたくない、という趣旨の前置きがありました。

が、一方で

  • v3限定(v4には不要)
  • セッションデータを再利用する場合限定
  • セッションデータを第三者に公開する場合限定

といった、特定の状況でのみ推奨なのかな、と推測されるプリンシプルが複数あるように感じました。

ですが、why項などに明言がないので、自分のケースに必須な項目なのか、ケースバイケースで推奨される項目なのか、事前に判断できず、内容を読んで斟酌しなければならず、やや読みにくくなっているように感じます。

また、理解が困難だった項目、状況が想像できない項目は、実際の発生状況例があれば理解できたかもしれません。

この本の目指すところはどこか?

Aの魔法陣のプレイングガイドを目指しているのか?
プリンシプル オブ プログラミングのパロディとして笑うことを目指しているのか?

これがハッキリしない気がします。
ブログには前者を目指して執筆されている旨が明言されているのですが、それでも読んでいてわからなくなってしまった理由は、以下の通りです。

プリンシプルに、

  • 具体的に何を指しているのか理解が困難な項目
  • 必要となる状況が想像できない項目
  • プログラミングのセオリーとしては理解できるが、物語創成を目的とするTRPGのセオリーとしては納得できない項目

が多くあるからです。

理解が困難な項目・状況が想像できない項目は、単に私の経験が不足しているからかもしれませんが、3つめの項目の存在のせいで、内容をどう受け止めればいいか混乱しました。
この部分、中身についてはいくつか後述します。

前提知識

元ネタになっている
プリンシプル オブ プログラミング 3年目までに身につけたい一生役立つ101の原理原則(上田 勲・著)
は未所有・未読の状態ですが、プログラミングは多少なりとも囓っており、教壇に立ったこともありますので、セオリーとして言われるいくつかのことは知っているつもり。

Aマホについてのプレイ経験は自プレイグループでのv3、v4のプレイのみ。プレイヤー・SDとも経験ありますが、独学です。
http://jmd.ickx.jp/fet/amaho
v3のルール・各種公式リプレイ、v4のルールは購入・通読済み。
プレイグループでのプレイスタイルを作るために、だいぶ以前ですがネット上の他グループのプレイログなど読みました。

「プリンシプル オブ Aの魔法陣」

マッチ棒さん(かなり精力的にAの魔法陣の自作サプリメントなど公開されている方)の同人誌、読了です。

「プリンシプル オブ Aの魔法陣」という本を思いついた https://note.mu/match_bo/n/n4b7b7a8e8a9c

ううむ、感想を書きづらい。難しい。
…というのも、かなりわからない部分があったのです。

以下、辛口なコメントになってしまっているかもしれませんが、理解不足ゆえと思いますので、一個人の初見の感想としてご容赦ください。