フライミートゥーザムーン読了!
付属ドラマCDは未聴ですが。
なるほど…これがいま流行の最先端のシステムかー!(お
R&Rでもときどきこういうタイプのシステムのリプレイはあったのですが、何しろ紙面が限られるので詳しくわからなかったんでげすよ。
以下、「最近流行のシステム」な部分への感想ー。
- キャラ背景設定ハンドアウトの用意とそれに沿う形でのキャラメイク
- シナリオ内容と密接に連携したドラマティックな背景設定をPCに与えられる
- 一方、キャラの具体的なところはプレイヤーが決められる自由度がある。(というか最低限の背景設定以外は全部ふつーにキャラメイクできる)。
- 複数の「シーン」を渡る形でプレイを進める
- いろいろ、「演出」として無判定で進めることができるようなルールサポートがある
- 敵が追跡不能で逃走できたり…
- ここぞというとき用のリソースがある
- 使うと判定にボーナスが入ったりするアレ。
細部についてはこんなとこですかね…
全体としては、「アレやコレみたいなお話の≪主人公たち≫になりたい!」を実現するためのシステムですね…。
主人公であれば当然、スゴイ過去や重い使命、びっくりするようなコネ(「コネクション」って書くより「コネ」って書いたほうが分かりやすいのは何故だ…)があったりするわけで…そういう背景のデザインが容易なうえ「キャラメイクにハンドアウトを使う」「シーンとシーン間リンクの連続で進める」のおかげで、その背景をプレイ時にしっかり受け止められるわけですね。
主人公なら当然ザコは瞬殺だろうし、仲間のピンチに絶妙のタイミングで颯爽と駆けつけたりするだろうし、そんな主人公の仇敵であれば当然神出鬼没だし簡単にやられたりしないし。
SWとかが「主人公未満の何か」をプレイするのに対して「主人公をプレイするには」どうしたらいいか、主人公ならではのカックイイところと主人公ならではの葛藤とを体感して楽しむにはどうしたらいいか、と作られている気がします。だから簡単に「世界を救う」ゲームが遊べるわけだ。
SWとかが「主人公未満の何か」をプレイするために「異世界シミュレータ」となっているのに対して、このシステムは「異世界シミュレータ」ではないように感じた。だからシミュレータだと勘違いして見てしまうと、おおざっぱに見えたり自由度がないように見えたりするけど、これは「(小説・漫画・アニメ・映画etc風)物語ジェネレータ」なんだと思う。どんな物語を生成しやすいかが、タイトルによって違う、と。
それぞれ目的が違うから明確にシステムが違う、わけですね。
「主人公未満の何か」をプレイするためのシステムで「主人公」として遊ぼうとすれば、何をしてもうまくいかずイライラするか、無理なパワープレイに走って周りともめるかどっちかなわけだし、逆にひょっとして「主人公」をプレイするためのシステムで「主人公未満の何か」的な楽しみを見出そうとしても、自由度が低くなってしまったかのように錯覚してしまうかも(どんな「主人公」を演じるかの部分に自由度がたっぷり割り振られているため)。
これはこれでとても面白そうなのですが、GM負担大きそうですねー(え
#なんか普段ろくに準備してない私がきっといけないんですねー??
でも「こんなお話やりたいー!」っていう具体的なストーリーラインが沸いてしまったような場合は向いてそうです。
そういうときは本能の赴くままにハンドアウトとして渡すキャラ背景設定もシーンも十分書きなぐれるでしょうし。
#ほんとはメカエスとかこういうシステムでやったら、火力のバランス問題とかで悩まないで済んで良かったんじゃないかなあー>ごく少数知人向け発言
最後にー。内容についてー。
うーん、突拍子もないことを言ってくる人って、とても愛らしいですよね!(お
とても楽しうございました。買ってよかったー。ルルブより先にファンブックを買っちゃう人間がいることをちゃんと想定した作りになっていて、とてもありがたかったです。十分楽しめた…
しっかし噂によるとプレイ時間8時間らしい…たっぷり長いお話ではありましたが。
かつて、学生時代は1プレイ6時間とか平気でやってたわけだけど…今はきついなあ。
こういうシーン制だと途中で切りあげたりするのも楽なのかなあ。