エンドレスエイトと赤道儀と、蒼栄高校のみなさんとシンチレーション

巷で物議をかもすことに成功した、「涼宮ハルヒの憂鬱エンドレスエイトですが、無事?8週目で終了。エイトゆえに8回ってか?
それ自体にはなんの特別の感慨もない…強いて言えばデッキの1.5倍速再生がめずらしく大活躍、だったわけですが、エンドレスエイト通じてひとつ気になったこと。

長門のマンションベランダで天体観測、が、確か8回?あるんだけども。

部屋のあかりが煌々とついていて眩しく、実際にこんな状態じゃ目ぇ慣れなくて絶対星なんざ見えねぇ、というのはこの手のシーンのお約束(光量暗いとキャラを明るく描きづらいし絵的に花がないしね)なんで脇に置くとして、反射鏡+赤道儀で見てて、反射鏡ののぞきかた(ニュートン式のものなので横から覗く)も合ってるし、火星の絵も割といい感じ。なんだけど…

反射鏡+赤道儀の設置状態と使用状況がね…極軸鏡と反射鏡本体が同軸に向いて、カタログ写真のようにお行儀よい姿勢になってるのがつい気になってね……

長門のマンションがまさか北向きってことはないだろうし、そもそも火星見えるの南天だろうし…(笑)

いや、なまじっか望遠鏡とか火星の見え方とかよく再現してたので、惜しくも気になってしまったのでした。まあ赤道儀、実際の運用中はカウンターウェイトのアームも張り出して変な姿勢になるので、絵的にわかりづらい&周りにキャラを立たせづらい、という配慮なのかも知れないんですが…それならいっそ赤道儀じゃなく経緯台なら気にならなかったのにね…最近は経緯台でもCPU制御で追従かけてくれるのあるし、反射鏡もニュートン式じゃなくてカセグレン式にしておけば反射鏡でも覗くのお尻からになるから絵的にもわかりやすいし…。

現物はヨドバシカメラとかでも取材できるだろけど、使い方まではちょっと触ったくらいじゃわからんだろうしなあ…最近「望遠鏡屋さん」ってどのくらいあるのかなあ。

もしこれが気になる人はほんとは「宙のまにまに」を見るといいんでしょう。高校天文部アニメです。(原作はアフタヌーン連載の漫画です)

製作話で、なにげないシーンの背景の星空を星図と極力整合させるのにえらい苦労したとか、スタッフで取材のため実際観望会やったなどとあったので、凄く期待しておったのですが…うちの受信局だと見れず、がっかり。

でもおとつい、実家に帰ったときにちょっとだけ見ることができました。ちょうど合宿2日目夜の回。

まだこの時期は主人公達は、部費が無く大がかりな観測機材がまるでナシという状況なので、望遠鏡類は登場しなかったのですが、やはり天文漫画だけあって、星空が素晴らしい。
周囲の明かりを暗くして…という話も(今回はたまたま脚本レベルで解説が入ってることもあり)、よくある「ちょっと天体観測してみた」シーンとは全く違イマスね。
でも、星のまたたきがちょっと多いかな? これだけ多いと「うーむ、今日はシンチレーションがひどくてシーイングが悪いね」(シンチレーション:大気の揺らぎ、シーイング:見え具合)となるのですが(笑)、アニメだとこのほうが星空自体に動きをつけられるからわかりやすくなるんでしょうね。

と、はる〜か昔に望遠鏡を覗いたことがある人の、ちょっとくだらない話でした。

宙のまにまに」の1シーン。「はくちょう座アルファ!」「デネブ!」とα星クイズしながらキャッチボールとか、素敵すぎます。α星一覧、検索すると出てくるけど…有名なのしか知らないな、さすがに…1等星じゃないのも結構あるからなあ。