今現在の注目株&監査中作品(フィクション映像作品)

利家とまつまんてんガンダムSEEDオーバーマンキングゲイナー、Witch Hunter
ROBIN
視野範囲が狭いのはご勘弁を。

  • 利家とまつ
    • 今年前半の娯楽番組中だんとつトップで面白い作品。これまでの大河ドラマの伝統に喧嘩売る勢いがまず◎。
    • 大河ドラマ=男の戦いのドラマという伝統図式破壊。(過去、あてはまらない作品がなかったわけじゃないけど。)喧嘩売るに足る脚本、演出、演技、音楽。けちつけられません。
    • ただし注意:奥ゆかしい大和撫子が好きな人は見てはいけません。強い女性を見て楽しめる人限定。
  • まんてんは様子見中。
    • 前作「さくら」は×。あれだけバックボーンのしっかりしたキャストをそろえながら、それを生かせないステレオタイプ全開の脚本しか用意できなかったのが敗因。毎朝、お約束時空に引き込まれるのに辟易。お約束時空だって上手なやつなら心地よいはずなんだが。
    • それにくらべてまんてんは、女性版ロケットボーイロケットボーイものは定番が決まってしまうところがあり、そのへん「お約束」は覚悟が必要かも。でも脚本・演出はさくらよりここまではまとも。
    • しかし、朝の連ドラ=ワーキングガールものという図式は守っている。破壊するような作品が出てこないものか。破壊とまでは行かないが、おしん型だったすずらんは、あの流麗なストーリーテリングが大好きだったんだがなぁ。
  • ガンダムSEEDは様子見。いくつか思うこと。
    • 公式ページ:http://www.gundam-seed.net/
    • ガンダムは、もはやジャパニーズトラディショナルアニメの一つであり、ドラえもんサザエさん暴れん坊将軍水戸黄門と同じレベルで作り続けることが求められるようになった存在のようだ。しかし、ガンダムほど旧作に思い入れの強い作品(それも思い入れ様が千差万別)も少ない。
    • 古来から、ガンダムの次作を作ったり、ガンダムをオマージュにしたりすると、旧作ファンの恐ろしいまでの保守的な抵抗があった。次作が反発を受けるという点では、G、Xは当然のこと、富野監督作品のターンA、果てはZやZZですら少なからず反発があった。また、初代ガンダムの再現を狙いオマージュとした結果、ガンダムファンに猛反発された作品も多い。最古の例はドラグナーだ。登場直後にさんざんに言われた作品でも、時間の経過とともに再評価されることも多い。
    • さらに言えば、純真無垢な子供にとっては、過去のオマージュ部分など気にとまらない部分であり、その作品が純粋に面白いかどうかで評価が決まるのだ。人気が出るかどうかは、一部のジジイの判断に関係しないだろう。「何を作っても旧作ファンに怒られる」状況で船出していくスタッフの胆力は並大抵のものではない。
    • ガンダム万歳、宇宙世紀万歳、あるいは富野万歳といった狭量な自分がいるなら、いったん脇に置いて、どう作ってるかよく見て、いいところはいい、面白いところは面白い、努力してるところは努力してる、と素直に評価するほうが建設的だと思う。
    • というわけでまだ評価は保留。………けど。私ももう趣味が大人になってきてるので辛口気味。
  • エクソダス、するかい?」………キングゲイナーは文句なくイチオシ。今後のトップ評価になるかと。
    • 公式ページ:http://www.king-gainer.net/
    • 激烈エンターテイメント追求。ギャグ、シリアス、色気etcに手加減無し。高スキルスタッフによる超絶コラボレーションワーク。「子供にも見て欲しい」そうだが。SEED見て絶望するたぐいの大きいお友達は、WOWOW加入してこっち見てガタガタ言うのをやめましょう。