「そうじゃないの。少し歩きましょうよ、ね?」

なんで別れ話をするとき、人は立ち止まっていられないのでしょうね。

魔剣伝説〈3〉魔法城塞 (現代教養文庫―A&Fシリーズ)

魔剣伝説〈3〉魔法城塞 (現代教養文庫―A&Fシリーズ)

前作「魔女復活」を読んだとき、エリアンは憧れの人だったけど。
今作はなんというか…性差とか抜きにして。凄く感情移入してしまった。

話が伏線の消化のためにかけあしになっているとか、
そういう言い方もできるかもしれないけど、

むしろ最重要なラストシーンのこの短さが、
エリアンの絞り出すような告白と、寝耳に水状態で呆然とするモールの姿を、
あまりに引き立てていて。

人生、何事も唐突です…

ふたりが決して不幸になるわけではないのだけれども。