「そうじゃないの。少し歩きましょうよ、ね?」
なんで別れ話をするとき、人は立ち止まっていられないのでしょうね。
- 作者: P.フィッシャー,林田康一
- 出版社/メーカー: 社会思想社
- 発売日: 1990/08
- メディア: 文庫
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前作「魔女復活」を読んだとき、エリアンは憧れの人だったけど。
今作はなんというか…性差とか抜きにして。凄く感情移入してしまった。
話が伏線の消化のためにかけあしになっているとか、
そういう言い方もできるかもしれないけど、
むしろ最重要なラストシーンのこの短さが、
エリアンの絞り出すような告白と、寝耳に水状態で呆然とするモールの姿を、
あまりに引き立てていて。
人生、何事も唐突です…
ふたりが決して不幸になるわけではないのだけれども。