すべての始まりは…

買いました。買い物にでかけられない生活だと、Amazonは便利ですね。

「(笑いもアリ)」と、CD梱包に貼られたシールにありますが。
どちらかというと、ひととおり本編を見た人向けのお話しです。
特に楽屋オチしたり本編の背景から逸脱したりする内容ではありません。

とりあえずリトルグッバイ聴いて寂寥感に胸がいっぱいになりたい人向け、と思いますが如何。
そういう意味で、200%ゼーガペインしてます。裏切りはありません。

以下、ややネタバレありです。

EPISODE 1 "The children of OCEANUS"

本編であまり触れられなかった、「メイ・イェンはキレると手がつけられない」が扱われておりました。作中だとメイ・イェンは落ち着いた人だからな。
キョウが前バージョンのころのお話。
シズノとキョウのラブラブっぷりは見ているこちらが転げ回りそう。つか歯が浮く、歯が!

EPISODE 2 "Entanglement 13.3"

13.3は本編の話数に対応。「#13 新たなるウィザード」のエピソード中に経過した時間に起きた(とされる)ことをリョーコが振り返る内容。リョーコに名前を憶えてもらえないリチェルカ哀れ…

この翌日が#13後半にあたるようで、すなわちこの後リョーコにあの急転直下が待っているわけです。
涙無しには(略)

EPISODE 3 "our last days"

lastというのが何を意味するのか、と思っていましたが…。

8/31ということで。あるループ最後の日の朝…のように始まります。みんなループのことは知らず、普通に朝練してメドレーして。普通に(他称)デートにでかけて…

あれ。もしかして、これは幻体じゃないころの話なのではなかろうか。…そうだよ、東京に向かってるし…

区民プール?

浅草?

新東京タワー

喧嘩したり嫉妬したり照れたり甘えたりetcetc…。めいっぱいキョウとリョーコの甘酸っぱいやりとりが楽しめます。このころからすでに、恋人半歩手前の関係だったんだな、とか思います。

だが、最後の最後に平穏が破られます。そう、"our last days"とは…あのビデオに映っていた「世界の終わりの一日」のことでした。

(私の予想を遙かに上回って)その日の夜に事態が進行します。交通封鎖された舞浜にやっとのことで徒歩で戻った二人を待っていたのは…

子細は書きませんが、想像以上に生々しく、ハードな展開でした。アニメで説明されていた内容からの想像では、もうすこし緩やかなのかと思っていましたが…これなら舞浜サーバーの人口の少なさも理解できます。…できてしまうくらいに急で、死屍累々な展開です。

そして最後は、「リトルグッバイ」で締め。ゼーガ特有の、泣きたくなるようなあの切なさを醸し出して物語が終わります。

たとえアニメのラストがああなるとわかっていても、やはりほろっと来てしまいます。
ここがすべての始まり。そしてさらにサーバー内での幾重ものループの果てに、アニメでの物語が始まるのです。
そして、物語終盤ですべてを思い出したキョウは、ひょっとしたらこの始まりのときのことも思い出しているかもしれないなあ、とか。その上で、決着をつけるべく動いていたのだなあ、と思うと、大変な16歳だなあと。深いなあ、と思うわけです。