「ロシア語で考えるんだ!」

ほんとは寝ないと体力持たないのに、やっちまった。
ファイヤーフォックス、見てしまいました。
中学時代に古本屋で小説版を見かけて以来あこがれの、「ロシア語で考えるんだ!」を見ることができました…「Think, in Russian.」なんですね。おぼえましたょ。

よく知らない人に解説すると。
冷戦時代に、レーダーに映らない超音速戦闘機ファイヤーフォックスソ連が開発、それを奪取しにアメリカの空軍パイロットがスパイとして潜入する!という物語。そんでこの戦闘機、火器管制が思考入力という超絶ハイテクで、ロシア語の思考入力で動作するという…

映画自体は、なんというか。ちょっと陰惨なところも多いですね。
スパイ物なんですが、クリントイーストウッド扮する主人公のミッシェルガントが、イマイチ頼りないスパイなので見ていて本当にはらはらします。手引きしてくれるひとたちの決死のサポートに目頭が熱くなりつつも、とにかく地味に地味に潜入&逃走&カーチェイスです。

途中某所チャットで。

id:Tnt氏「飛行機出てきました?」
ワタシ「まだー」

潜入まで本当に大変です。山有り谷アリ、というわけではないのですが、地味に大変です。
パスポートゲットするためにクスリの密売人からパスポート強奪。
地下鉄の駅でパスポートチェック。疑われ気味で駅のトイレに隠遁。気取られてトイレで1on1。
その場は逃走して別の偽身分で活動しようとしていたら、その入れ替わり予定の人間が当局にとっつかまる罠。
飛行場まで尾行車付きのままでの移動…チェイスと言ってもとくにふりほどけないので本当に地味です。逆にリアリティあって怖い。


いろいろあって、最終的に。
ファイヤーフォックス本体が物語後半になってようやくお目見えです。
「Think, in Russian.」は、実はこの前後で手引きしてくれた博士がガントに言う台詞(をあとで回想する)だったのですね。この初出の時点では気づきませんでした。

んで空戦です。
ガント君、序盤はちゃんとロシア語で火器管制やってるんですよ。
テンパって英語になっちゃってうまく動かせなくなった後、おわりのおわりに「ロシア語で考えるんだ!」でした…
空戦の勝敗はさておき。
最後はファイヤーフォックスが飛び去っていく映像で終了です。
(実は燃料切れで墜落して小説では「ファイヤーフォックス・ダウン」に続いてしまうのですがね…)
なんか、ついつい「ライトスタッフ」を連想してしまいました。あれもスターファイターが飛んでいくシーンで締めだった気が…
あれはいい映画でした…