P4C800-E-Deluxe修理
さて、しばらく前に起動不安定となりうんともすんとも言わなくなった旧デスクトップマシン。
蓋を開けてみたら、しっかりと電解コンデンサがお亡くなりになっていました。
いわゆる不良電解コンデンサ問題の影響でしょう。(Wikipedia参照)
この時期のマザーボードが職場でも次々と死んでいます。
相当長いこと使っていたから単に寿命かもしれませんが…
今回は職場のものでなく私用のものなのでコンデンサの交換に挑戦することにしました。
早速千石電商で注文。
電解コンデンサは経年劣化するものですから、今回死亡していないほかの電解コンデンサについてもすべて交換できるよう注文します。
ニチコン | HZシリーズ超低インピーダンス電解コンデンサ | 6.3V 1000μF | φ8×15mm | 53円 | 40個 |
ニチコン | HZシリーズ超低インピーダンス電解コンデンサ | 6.3V 1500μF | φ10×12.5mm(注意!) | 74円 | 15個 |
ニチコン | HZシリーズ超低インピーダンス電解コンデンサ | 16V 1200μF | φ10×20mm | 95円 | 10個 |
SANYO | 導電性高分子固体電解コンデンサ | 16V 100μF | 210円 | 10個 |
数が多いですが、仮に作業に失敗しても大丈夫なように、必要数の2倍+アルファ発注しました。
最後のやつはもっと普通のタイプのコンデンサでもよかったかもしれないんですが気分で(汗)
寸法のところの(注意!)記述については後述。
さて、コンデンサが配達されてきて作業にかかる段になって困ったことが起きました。
まず一つ目は、予想しておくべきことですが、マザーボードは立派な電子製品ですから、当然のごとくスルーホール基板なのです。スルーホール基板から部品を取り除くのは実はかなり大変な作業。
まず、半田部をあたためながら部品を引き抜きます。続いて、ランドパターンに残っている半田を、半田吸いとり網と半田吸いとり器で除去するのですが…業務用の電動の吸い取り器とか持ってるわけじゃないですから、穴の中に半田がどうしても残ってしまいます。
こういうときはどうするか、というと…詰まった穴を細いドリルで上から貫通しなおしてしまえばいいんですが…
模型用に買っておいた電動ミニドリルやピンバイス、ドリル刃を家探しするのに一苦労。
しかもミニドリルは出てきたけど、細いドリル刃が見つからない始末。
結局模型屋さんに買いに行ってきました。穴を開けるにはΦ0.8mmが具合よい模様。
続いて2つ目の問題。
故障したCPU脇のコンデンサですが、購入したニチコンのコンデンサだと直径が太くて(上の表で注意印を付けたやつ)基板上にちゃんと並ばない模様。トライする人は購入時に注意してくださいね。
しかたないので、1個おきにコンデンサの足に熱収縮チューブをかませて背を高くして配置。
こんな感じ。
…良い子はマネしちゃだめですよ。
あと、作業時に注意することを挙げておきます。
- 電解コンデンサには極性があるので、古いのを外す前に、基板のシルクパターンの極性表示の意味を理解しておくこと。(模様のどちらがプラスでどちらがマイナスか)
- コンデンサの容量・耐圧に種類が複数あるので、とりはずすときに種類別にマジックなどで基板に印をつけておくこと。(実際にはコンデンサが実装されていないシルクパターンの場所もたくさんあるので、新しいのを取り付ける場所を間違えないようにする意味でも重要)
以上、苦労して完成。
ついでにボタン電池(CR2032)も交換し、ジャンパピンでリセットをかけておきます。
どきどきしながら通電試験。無事、起動しました。よかったよかった!