和田慎二先生のやつ

白泉社から移ってメディアファクトリーに来ている和田センセ。
少女漫画なのに女の人が色っぽいのも、男性が読んでもおもしろ理由の一つかもしれない。そして今はやりたい放題の青年誌にいるわけです。くふふ。

スケバン刑事 (1) (MFコミックス)

和田センセといえばまずは'スケバン刑事'でしょう!(ドラマはまるで別世界です。特に2以降は和田センセあきれてほとんど見なかったらしいしー)

スケバン刑事もえらく切ない話です。
ツグミちゃんが好きです。かなり好きです。たぶん一番好きです。
なんで好きかを知るためには相当先まで読まないとわからないでしょう。そもそも先のほうにいかないとツグミちゃん出てこないし。

ここで興味深いサイト発見:http://www.fan.hi-ho.ne.jp/h-hirata/comic/wada.html

そう、和田センセはあちこちで同じキャラを登場させます。猛烈にクロスオーバーします(笑)。そういう楽屋オチ的な部分が好きな人には、もうたまらないところがあります。
神恭一郎が出てくる「オレンジは血のにおい(ISBN:4840104816)」は、CLAMPの「20面相におねがい!(ISBN:4048522426)」の巻末近況に登場する「ハードボイルドごっこ」の元ネタだったりします。

ピグマリオ (1) (MFコミックス)

そして'ピグマリオ'。これはまだ購読途中ですが、アニメで多少見ていました。
かなり好きな作品です。相当影響受けてるんじゃないかなあ。好きなのは大オリエ。


超少女明日香聖痕編 2 (MFコミックス)

'超少女明日香。'

超能力少女による超絶アクション。悲恋。てか、すごいですよこれは。
息の長い作品ですが、メディアファクトリーでの新シリーズ以前のものについてはメディアファクトリーの出してる全集があるのでそちらを。というかそちらを抑えないと、新シリーズ第一部終了時での読者の抗議「和也を出せ――!!」の意味がわからん。

むしろ、新シリーズ第一部で旧シリーズ通じての彼氏であり、まぎれもないもう一人の主役である和也をお役ご免にするというのはもう先生の正気を疑います(笑)第二部から登場しますが。

'快盗アマリリス'
昼は目を開けたまま眠る特技のある女子高生椎崎奈々。だが実態は夜な夜な美術品を盗み出す怪盗アマリリスなのだ!
という感じのお話。お隣さんの刑事(もちろんアマリリスを追っている!)の息子が
疑いはじめて………とか。定番的展開で始まるラブコメなんですが、だんだん異常な事態になっていきます。
その容姿と(半ば超人的な)身体能力を買われ、アイドルになってしまったり。それも、単発ネタでなく、恒常的な設定としてアイドルやっちまうんだから恐れ入ります。
おまけに、作者がふがいない邦画に腹を立てて始めた自主制作映画ネタシリーズも。(その映画にする作中劇が超少女明日香の第1話のエピソードなのがまた面白すぎ。併読必須)
そしてだんだん事態が大きくなっていき、明らかになっていく奈々の過去、揺れる恋心、そして諸悪の根元が登場して………最後は………
ありとあらゆるお約束要素をふんだんに大量に持ちつつ、それを独自のセンスとネタでマージして紡ぎ出される極上のエンターテイメントですな。これもメディアファクトリーから全集もので出てます。