エンドレスエイト5連発

エンドレスエイト5回目に来て、さすがに1.5倍速再生を投入しました。
ふと、「果てしない物語」にも、「物語のなかで物語を書く」という入れ子構造による無限ループに陥る描写があったなあ、などと思い出しつつ見たのですが…

…そしてまたもほぼ進展しない話を前に、
(まさか単に登場人物達の水着を5回5バージョン描きたかっただけじゃないだろうな?)
などと思ったりしていると…

http://www.j-cast.com/2009/07/21045735.html

やっぱり騒ぎになってたんだ。

いや、5回連続とはいえ、ごくわずかずつ内容変わってきてるし、作画は毎回(同じシーンでも)全然違うし(キャラクターの衣装や行動を切り取るカメラワークが違う=アニメだと全部描き直し)、脚本ちょっとずつ違うから声優さんもきばって演技しなおしてるし。手間はべらぼうにかかってるのでほんとに実験的な意味でやってる5連続なんだと思うんですが。

確かに5回ほとんど同じ話を見せられて、事件の結末にたどり着けないフラストレーションは、ちょいとつらい物があります。特に、別に各登場人物に格別な思い入れもなく原作も知らず、前のアニメ版も「あとから作中時系列順のストリーム配信で一応見た」程度の状態で見ている私のような人間には…。(3回目で登場人物達が事態に気づく展開になるんですが、4、5回とどちらも3回目と演出が違うだけで内容がほとんど変わらない…せめて内容とか主人公達の考察が違うとかならまだいいんですけどね…。こやつらの水着や浴衣を5回見せられたって嬉しくもなんともないんダヨナァ)

ループする世界から脱することのできない苛立ちをシミュレーション的に体感させる、というような意図があるのかもしれませんが…
実視聴時間を投入してそれなりの娯楽性を期待して見ているわけで…ちょっと実験的すぎるように思うわけです。
我々は登場人物たちのように1ループごとに都合良く記憶を失わないわけですし…(記憶を忘れていないあの人のようにどんよりとした目でモニターを見つめる…ある意味究極のシミュレーションですネ…)

後世の評価が待たれる実験と思いますが。
知人曰く「やるからには最後までやりきってほしいですね」とのこと。そこは同意です。(そしてきっとそうなるでしょう…ちょっと騒がれたくらいで内容を変えられるほど余裕ないでしょうし。)

しかし、これ、商品化するときに2話ずつリリースとかだったら暴動おきそうだな…全部1本にまとめてマルチアングル再生対応ディスクとかにしたらちょっと面白そうだけど。
騒ぐこと自体が商品宣伝になるような壮大なシカケネタなのかなあ…?(アニメ版ドルアーガの塔の最初の1話みたいに…?)そうだとしても5話も放送話数を使うのは挑戦的すぎる気が。(同じ体験式にするとしても15分1ループとかでやっても良かったんじゃないかな…?)