何度も見ているのにいまさら察したこと。

後半戦の大洗側の序盤チーム割、M3リーをサンダースと同行させたり、3突やヘッツァーを黒森峰と同行させたりと、チーム割の配慮が少し垣間見えます。…作劇側が実現したい「絵面」に引っ張られた面はあるかもですが。

あと、「あのチームは、隊長をできる人材が豊富であることが決定的な強さだ」という考察がありましたが、優秀な隊長というものは、おそらく、隊長にとってやりやすい、副長のあるべき姿、というのをよく知っていると思うんですね。
そんな視点で全体を見ていると、みほ直下のまほやケイ、その直下のカチューシャや西の質問や意見具申などのやり取りが、優秀でありつつ、かついかに指揮系統を尊重しているか窺えると思います。

さらに、ハッとしたところ。
「運命は浮気者」の名台詞ですが、その前、チャーチル車内のみの会話としているところを、あのセリフから唐突に無線で伝えてるんですネ。
部下(アッサム)が不安を吐露したことに対し、アッサムのみの士気を回復するのではなく、「同様の不安を全体が抱いているかも知れない・士気を鼓舞する必要がある」と瞬時に察し(非常に優秀な「隊長」の能力だと思う)、しれっと全体無線で激を飛ばした上、しかもみほに同意を促すスタイルで発言を締めることで、大隊長を尊重するという基本姿勢を貫いている。

もちろんダージリン達がいなければみほが自分でこの役をこなしたかもしれないが、さりげなく完璧にエレガントにやってのけるところに、ダージリンが持つ底なしの度量を見せつけられた感じがしたのです。

もひとつ。ノンナ、カチューシャの関係は、まほに表面上「崇拝」と揶揄されますが、実態としては、ノンナはカチューシャの命令を愚直に守るだけの存在ではなく、権謀術数を巡らし、陰に陽にカチューシャをフォローしている点は、見終わった皆様ならご存じの通り。これは「いまさら」に挙げることではないかもしれませんが、改めて印象的だったところでした。

とりとめないけど今日はいったんここまでー。